コラム

2003/09/11

ミンミンゼミが鳴く(長・YK)

2003.09.11 【ミンミンゼミが鳴く】

▼久しぶりに焼け付くような太陽が顔を出した8月末の土曜日、子供と散歩へ出かけた。上水沿いを歩いていると、頭上でミンミンゼミが鳴き始めた。例の『ミーンミンミンミンミィー』というやつだ。子供に「あれはミンミンゼミって言うんだよ」と教えると。5歳の娘は鳴き声を真似し始めた

▼しかし「ミンミン」言っているだけで、全然似ていない。そこで「ミンミンゼミはこうやってやるんだよ」と言って子供の鼻をつまんで、もう1度やらせたら、笑ってしまうほど良く似た鳴き声になった。子供も上手くできたことに気を良くして、ニコニコしながら延々と『ミーンミンミンミー』とやっている

▼まったく何が面白いのか理解できないが、屋外だし近所迷惑になるわけでもないから、と放っておいたら、休み明けに保育園でもやったらしい。うちの子に連られて他の子も始めたらしく、保育園は鼻をつまんだ子供たちのミンミンゼミの鳴き声に一時包まれたそうだ。変なこと教えなきゃ良かったと反省しきりだ

▼ミンミンゼミの鳴き声は、何時聞いても暑苦しい。あの鼻に詰まったような鳴き声。しかもあんな小さな体から、どうしてあんな大音量の鳴き声が出るのか不思議でならない。日中の暑さがピークの時ほど、元気に大合唱するから聞いている方は余計に気が滅入る

▼自民党の総裁選が始まる。ビジョンも示さず『カイカク、カイカク』と蝉のように繰り返すだけの政治家も勘弁してもらいたいが、かといって他にめぼしい人も見あたらない。誰がなっても、同じなのかも知れないが、寂しい限り。人材不足は建設業界だけではないようだ。(長・YK)

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