阪神タイガースの話（新・ＹＡ）

2003.09.25　【阪神タイガースの話】

▼今年のスポーツ界の中心といえば、やはり大阪阪神タイガース。選手の活躍振りよりもむしろ関西ファンの熱狂具合ばかりが話題となっているのは皮肉だが、暗い話題ばかりの日本に、局地的とはいえ活気が芽生えているのは喜ばしいことだ

▼成績に比例して、今年はメガホン・ユニフォームといった恒例の応援グッズも驚異的な売上げを記録しているらしいが、驚かされるのは緊急・限定発売されている野球とは無縁の「タイガースバージョン」グッズの多さ。試しにインターネットで検索してみると、出るわ出るわ。ホンダからは「阪神タイガーススペシャル」の50ＣＣスクーター。シチズンＣＢＭは「阪神タイガースウォッチ」。ＩＮＡＸからは、何と温水洗浄便座「シャワートイレＫシリーズエクストラ・阪神タイガースモデル」も発売されている

▼阪神ファンでもない著者としては、さすがにトイレを虎模様にする意欲までは起きないが、関西地区で発売予定という「セブンスター・阪神タイガース優勝パッケージ」ぐらいであれば、喫煙者の一人として、記念に一つくらい買っておこうかなという気にもなる

▼ところでタバコのパッケージといえば、欧州連合（ＥＵ）では来年10月から、同地域で販売するタバコの箱に喫煙で黒くなった肺の写真やデザイン等を添付する方針だという。喫煙運動が活発な海外では、既に箱の表面には「スモーカーは早死に」「喫煙は心筋こうそくの原因」等の過激な警告が掲載されているというが、写真やイラストによってより一層タバコの害を訴えていく―ということだそう

▼愛煙家にとっては、何とも生き辛いこのご時世。これまで肩身の狭い思いをしてきた阪神ファンが久方の春を謳歌する中、喫煙者の未来は暗くなる一方のようだ。（新・ＹＡ）