コラム

2003/10/07

楽観的日銀の景気短観(水・YH)

2003.10.07 【楽観的日銀の景気短観】

▼気象庁が紅葉の見頃予想を発表した。それによると関東地方の見頃は例年に比べ南部で遅く、北部では例年並みとなっている。時期についてはあまり神経質にならず、大いに日本の四季情緒を味わいたい

▼因みに関東地方の主要名所で栃木県中禅寺湖10月中旬、尾瀬10月上旬、群馬県妙義山11月上旬、草津温泉10月中旬、東京都奥多摩湖11月中旬後半、都区内11月下旬後半。茨城県筑波山では11月上旬となっている。京都では概ね11月上旬から色付き始め下旬まで最盛期となる模様。ベスト3は1位・源光院、2位・勝持寺、3位・直指庵

▼そうした秋の観光シーズンを前に日銀が9月の企業短期経済調査結果(短観)を発表した。株価が高騰したなどのイメージも重なってか、大企業・製造業が2年9か月振りにプラスに転じているなど確実に明るくなってきたとする内容だ。特に自動車が6月次よりプラス24ポイント、鉄鋼プラス15ポイントと大きい

▼ところで非製造業、中でも建設業は大企業で6月次よりも4ポイント改善しているものの相変わらず26ポイント・マイナス。中小企業においては6月次より6ポイント改善したが36ポイント・マイナスと全産業では繊維に次いで悪い。先行きについても悲観的数字がでており、好材料は無い

▼「明るい」とするのは輸出型の自動車や鉄鋼がポイントを稼いだに過ぎない。アメリカの景気動向不安、中小企業の散々たる数字等を見て、日銀のように浮かれた気分には当然なれない。加えて建設業界は不祥事が連日全国紙の三面を賑わしている。基幹産業としての認知は遠い。まずは襟を正し良い仕事を着実にする基本の励行では。(水・YH)

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