コラム

2003/10/09

二輪オートマ免許(松・JI)

2003.10.09 【二輪オートマ免許】

▼スクーター人気からいよいよ二輪車のオートマチック(AT)式車限定免許が来年度にも新設されそうだ。排気量50ccを除いた普通二輪車出荷台数のうちスクーターなどAT式バイクは約5割、また大型二輪(400cc超)でもスクーターが登場していることが新免許導入の要因らしい

▼人気のビッグスクーター、元々はレトロブームである。80年代のバイクを現代風に改造する若者が増え、その中に生産中止となった「フュージョン」というスクーターに乗る者が出てきた。斬新なデザイン、個性の強さもあって大流行。各メーカーも新開発の大型スクーターを売り出し、今や定番商品といえるほど安定した人気である

▼ブームが新たな需要を生み、新種の商品が次々と世に登場した。スクーター専門誌も刊行されるなど、その流れは止まることを知らない。そして遂に制度さえも変えてしまうことに驚く。制度が変われば、それを取り巻く環境も大きく変化するであろう。郵便や新聞の配達、白バイなどにもスクーターが登場するのでは

▼AT免許が導入されれば、短い教習時間や簡易な操縦などから、ますます二輪に乗る者が増えるに違いない。現在は下降を辿るバイク市場も活況に沸くのではないか。中止していた「フュージョン」の生産も今年から再開されている。「融合」という意味のごとく、古さも新しさも兼ね備えて再登場したのである

▼二輪免許のない方、制度改定を機会に取得してみてはいかがだろうか。車とは違う運転感覚にとまどいもあろうが、その爽快さは他の比ではない。「不況」の空気さえも疾走がかき消してくれるかもしれない。(松・JI)

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