コラム

2003/11/05

自分に合う手帳とは(松・JI)

2003.11.05 【自分に合う手帳とは】

▼季節を問わず手帳売り場には人が多い。この手帳だが、膨大な商品数の中から自分に合う物を探すのは難しい。もっか最良の手帳を求めて模索している状況で、他人がどんな手帳を使っているか実に気になる

▼評論家・福田和也氏は「ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法」(PHP研究所刊)で自分の手帳を披露している。彼の手帳は横罫が入っているだけのシンプルなもの。ここに全ての情報やスケジュールを集約、何の分類もせずに頭から順に次々と書き込んでいくという

▼少し似ているのは「仕事ができる人のノート術」(東洋経済新報社刊)著者は商社勤務の樋口健夫氏。A5ファイルノートに自作革カバーをつけて使用している。仕事のアイデアも日記も一緒に書き込んでいく。異色なのはそのノートにパスポートや電卓、お守り、靴下、ティーバッグ、電子辞書、綿棒その他30点以上を挟み込んでいるところ。とてもノートとは思えない厚さになっている

▼「超整理法」(中公新書刊)の著者、野口悠紀雄氏は「同・時間編」で自身が考案した商品「超整理手帳」を紹介している。A4縦四つ折の細長い形状で、横に長いスケジュール表をジャバラ式に折り畳みカバーに挟むというもの。時間の概念や感覚を変えるための仕組みである。またパソコンからプリントアウトした資料を簡単に挟めるという点も画期的である

▼予定、日記、アイデア、アドレスなど手帳の使い方は千差万別。記憶しきれないことや整理しにくいことを目に見える形に表した、個人のもうひとつの脳とも言えるかもしれない。手帳を覗けば、その人自身が見えてくるはずである。(松・JI)

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