コラム

2003/12/16

時代表すヒット商品番付(水・YH)

2003.12.16 【時代表すヒット商品番付】

▼三井住友銀行グループのSMBCコンサルティングが「時代の流れが見えるヒット商品番付」を公表した。相撲の番付に添って話題性のある商品に順位をつけたものだが、世相を見るに興味のある調査だ

▼1990年から始めたが「実績に加え、意義やインパクトさらに成長性なども加味した」としている。技能、敢闘、殊勲賞まである。商品ばかりでなく人物、社会現象まで対象としている。初回の横綱は東が「ニューエンターテインメントセンター」、西が「花の万博」。「ちびまるこちゃん」「ファジー家電」が大関

▼そして2003年・今年の東の横綱は「星野阪神」。西は該当なし。東の大関は該当なし。西には「六本木ヒルズ」。さらに関脇は東が「薄型テレビ」、西が「DIGA」。小結は「ジャパンネットたかた」「キューブ」。「バカの壁」「ヘルシア緑茶」なども。因みに殊勲賞は「ジャパンネットたかた」、技能賞は「DIGA」、敢闘賞は「松井秀喜」

▼今年の傾向として「不況に加え先行き不安などから個人消費は盛り上がりに欠けた。そのため大型ヒット商品が少なかった。しかし今の瞬間の感動を共有出来る商品」と分析。さらに21世紀型の商品として「地球環境への負荷が著しく低い商品」「多様なニーズ」「コミュニケーションを容易にする商品」など

▼漢字検定協会が選んだ一字も「虎」となった。建設業界でも数多くの技術や商品が年々歳々生まれている。しかし、何故か社会にインパクトがない。公共投資は見込めない。需要を民間にシフトしなければ。それには請け負けの体質から脱却しなければ認知されないと思うが。(水・YH)

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