コラム

2004/01/20

WHOによる健康の定義(水戸・YH)

2004.01.20 【WHOによる健康の定義】

▼歓迎はしないが今年も風邪の季節が訪れた。ウィルスの活躍する条件がそろってきた。そしてどんなに世相が変わろうが、相変わらず新年の祈願トップは「健康」である

▼インフルエンザワクチンの摂取は例年の量を大幅に上回り不足の事態を招いたが、それでも流行の兆しだ。マスク、手洗い、うがいが予防の原則。風邪は喉やくしゃみ等の部分的な症状だがインフルエンザは合わせて39度以上の発熱と関節・筋肉痛など全身の症状が特徴。当然対処法が違うので周知しておいたほうが良いようだ

▼ウィルスは昨年のSARSに引き続き今年はマイコプラズマ肺炎やもっか得体の知れない「鳥インフルエンザ」なる型が日本では実に1925年以来79年振りに鶏に発生。山口県では数万羽の鶏を処分した。韓国やベトナムで発生したH5N1型と同型と判明。人間への感染は低いとするものの、ベトナムでは数人の死者が出ているとも

▼主に飛沫感染でSARSより数倍強い感染力がある。もしH5型が人へ感染するとワクチンが無いため、日本では約3000万人が感染、3〜9万人の死者が出ると予想されている。健康が大切とする願いを少しでも実現するため、予備知識として最低限かつ当たり前の情報である

▼WHOによる健康の定義は「完全な肉体的、精神的及び社会福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」と憲章している。46年前の定義だが、純粋に完全とするなら健康な人などいないとする異論はあるが。さて、建設業界も不健康な状態だ。ウィルスは不適正な価格と風評被害。ワクチンは何処にあるのか、模索は続く。(水戸・YH)

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