コラム

2004/02/04

クイズのススメ(甲・SA)

2004.02.04 【クイズのススメ】

▼しばらく前の話だが、頭の体操という文庫本が一時期流行った。内容は、ある殺人事件の解決したトリックの手ががりを当てるという難易度の高いものや、2つの絵を見て間違いを見つける「まちがい探し」といった容易なものまで様々だ。どれも答えを導き出すのは難しいが、解らなければ答えも本の中に書いてあるため、気軽に楽しめた

▼心身が本調子で無い時など、固定観念だらけになりがちな脳みそに一呼吸おきたい時にクイズにでも挑んで気持ちを切り替えるのも一考だ。そんな頭の準備体操として、日常の中で簡単なクイズタイムを設けてみてはどうだろうか

▼直観力や、観察力が養えるだけでなく、頭のリラックス効果が得られる。たとえ正解しなくても、答えを思い付く時間だけでも気持ちに余裕ができる。ついつい結果ばかり求めがちな現代社会に、少し違った角度から物を見ると、容易になったりすることも多々ある

▼テレビでも、つい最近まで放送していたクイズ番組「マジカル頭脳パワー」では、前の人が答えたキーワードに関係のある言葉を連想して答える「マジカルバナナ」が大ヒットした。リズムに合わせて回答しないと失格する高度なものだった。このほか、1分間のうちに12問出題される「クイズ・タイムショック」では、考える時間が1問につき5秒という制限時間との戦いが好評

▼一休禅師が問題解決の際によく使ったといわれる「とんち」は、とっさの場合にすばやく働く知恵と聞く。クイズのひらめきと同様に仕事の上で応用できたらと思う。とかく不条理と言われる今日、柔軟な脳味噌こそ大いに求められるのでは。(甲・SA)

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