コラム

2004/02/05

高速道路の料金割引(新・KK)

2004.02.05 【高速道路の料金割引】

▼昨年末に道路関係4公団の民営化に関する基本的枠組みが決まった。未供用区間の建設が順調に進むかどうかは予断を許さない状況だ。いずれにせよ従来方式でも新直轄方式でも構わないが、必要な道路は早急に整備するべきだ

▼道路公団民営化の論議の中では採算性が特に問題視されているが、利用者が少ないのは何もルートの問題だけではないだろう。利用料金がもっと安くなれば、利用者が増える路線が出てくるのではないか。利用者が増えない限り採算性は上がらない

▼高速道路の利用料金割引制度が好評だ。元々は日本一の交通量を誇る新新バイパス(新潟市)の通勤時の渋滞解消を目的に料金割引実験が導入された。好評だったこともあり、全国各地で試験導入している。これは想像以上にお得感があり、かつ利用しやすい良い制度だ。アンケート調査でも料金割引への関心が極めて高いという。もっとも、期間限定やETC登載車限定があるのが少々ネックだが

▼既存施設の有効利用は時代の趨勢。整備済みの道路を有効利用しない手はない。仮に全国全ての高速道路利用料金を一定期間半額にしたらどの様な結果になるのだろうか。半額が無理ならば2割、3割引きでもいい。高速道路の便利さと必要性が再確認される筈

▼日本の高速道路はハイウェイ又はエクスプレスウェイとも呼ぶが、米国などは料金が無料だから当然呼び名はフリーウェイ。先の衆院選で民主党は3年以内に料金無料を実現するとの公約を掲げていたが、実際のところ料金収入なしでは成り立たないだろう。日本の高速道路がフリーウェイになる日はまだ先だ。(新・KK)

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