コラム

2004/03/30

乱高下の世相(水・YH)

2004.03.30 【乱高下の世相】

▼最近の気温は一日で10数度の差がでるから体調の維持が大変である。「著しく変動する」との表現は近年の世相を端的に表現すものとして常套句になっている。上がって良いもの・悪いもの悲喜こもごも

▼三菱ふそうトラックはハブ欠陥対応の非人道的スタンスで評価が急降下。11万台の大型車がリコールとなったが、不備隠しで命を失った人の無念さは計り知れない。いわんや遺族は。地価も動きが大きい。国交省発表の公示地価では13年連続で下落。しかし都市部の商業地や住宅地では下げ止まりの傾向も

▼地方公務員等の給与水準を示すラスパイレス指数は、過去最低の100・1。首長の姿勢や財源不足によるものだが、民間レベルからみると「まだ高い」とする声が多い。人事院発表の天下りは1985年の318人から比べると大きく減少し74人。前年より16人増え、不況下での世相はそれでもまだ「まだ多い」としている

▼消費税の明確な表示が4月から義務化される。これは努力目標で、明けてみれば特に罰則が無いのだから大騒ぎするほど心配するものではないかも。ただ消費者に解りやすくするという目的では歓迎すべきだ。しかし、ただそれだけに留まらず、小泉総理任期が切れる19年には10%に値上がする布石との声がもっぱら。歓迎できないアップである

▼建設業界の評判は如何だろうか。不祥事があると大袈裟に下がり、社会貢献があっても戻ることはない。こうした業界への偏見は何が原因なのだろう。発注者ともども業者が真摯に反省し、いわゆる抜本的な意識改革をしなければ下降だけの業界評価は変わらないのだろう。(水・YH)

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