コラム

2004/03/09

日本存亡の危機(水・YH)

2004.03.09 【日本存亡の危機】

▼気象庁から今年第1回目の桜(ソメイヨシノ)開花予想が発表になった。関東甲信地方では概ね昨年より早く東京3月20日、熊谷、甲府24日、銚子、前橋26日、水戸30日、長野4月8日等。満開はその1週間後

▼奇々怪々な鳥ウィルスについては一時も早く終息して春を待ちたいところ。山口県で発生したこのウィルスは文字通り密やかに京都に飛び火。養鶏業者の隠蔽的行為もあって全国に拡散する恐れさえ出てきた。75度以上で1分間熱処理をすれば大丈夫といっても風評は拡大の一途。牛も怖い。何を食べればいいのだろう

▼農水省によると平成11年度で日本の食料自給率は40%と主要先進国では最も低く、年々低下している。そもそも資源の少ない日本だが昭和45年には60%でイギリス46%よりも高かった。しかし55年53%、平成2年48%と減少の一途を辿っている現状。目標もたかが45%と低い。国政に問題がある

▼因みに平成11年だがイギリスは78%、ドイツ100%、フランス141%の自給率となっており、日本とは逆に年々向上しているのだ。農水省の最近の消費者意識調査によると日本の消費者のなんと90%が供給に非常に不安を感じているという。当たり前な結果だろう。北朝鮮の食料事情を対岸の火事と思っていたら実は大間違いなのだ

▼島国の小国日本。だからこそ少ない資源を活かさなければならないのは当然だ。しかし、京都の養鶏業者のように価値観が人間よりもお金が優先される傾向に。人を優先とするモラルは社会の基本だろう。今回の事件は一例にすぎない。自給率の減少が続いている。ここで日本は存亡の危機なのである。(水・YH)

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