コラム

2004/03/16

ビル・ゲイツの面接試験(水・YH)

2004.03.16 【ビル・ゲイツの面接試験】

▼花は梅から桜へ移ろうという時期、三寒四温、春眠等との言葉がふさわしい季節だ。脳細胞も活発に動き出す。そうは言っても人間は20歳頃から一秒間に一個、一日86000個が死滅するという

▼人間の脳細胞は平均140億個といわれ再生することは少ない。せめて死滅を遅らすために常に脳を使うことが基本だそうな。しかしこの人の脳細胞はどうなっているのだろうか。ビル・ゲイツ氏48歳。19歳でマイクロソフト社を設立、パソコンOSウィンドウズ等を開発。一躍世界の企業に、人間社会に抜本的な影響を及ぼした

▼脳細胞も多いだろうが資産も半端ではない。世界の長者番付10年連続首位。今年発表の数字によると466億ドル(概ね5兆1074億円)という。日本の平成16年度一般会計予算案は総額47兆6000億円、公共事業も7兆8000億円だから推して量るべしである

▼「ビル・ゲイツの面接試験(富士山をどう動かしますか?)」(青土社)は秘かなベストセラーになっている。それはIQを問うものではなく、発想とその根拠を量ると言えるかも知れない。因みに「富士山を動かすのにどれだけ時間がかかるか?」。設問はケース・バイ・ケースがあり正解は無い。しかし数学的には5000億立方メートルでスーパーゼネコンでも150万日、4000年としている

▼パソコンの根本はこうした内容の面接・人選から生まれるものなのだろう。いわゆる難問奇問と言う性格では無い。解答を生むまでの会話の過程や内容が重要という。36歳で世界長者番付1位になる人の発想は根本的に違う。99%の努力も見逃してはいけないが。(水・YH)

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