コラム

2004/03/23

テレビのCM効果(水・YH)

2004.03.23 【テレビのCM効果】

▼関東地方では桜の開花が一昨年に次いで観測史上2番目に早くなった。おしなべて、このように比較したり、ランキングにしたりすると説得力が高まるのが昨今の風潮だ。このランキングが大流行である

▼新聞紙上は勿論、雑誌、TV等では有りとあらゆる物や事象のランキングがなされている。数字上ではパソコンの活用で瞬時にかつ安易に多様な切り口で序列化できる。音楽、映画、書籍、人気タレント、人気グッズ、旅館・ホテルお馴染みの高額納税者等もある。中でもTVコマーシャルの効果や効率のランキングが興味深い世界だ

▼広告代理店の電通によるとテレビCMは年間約1万8000本が放映され、その費用は概ね1兆9480億円にのぼる。1本当たりの勘定が約1億円と言う世界だ。テレビのCMは1回で1万人以上に伝達できるというから効率的である。しかし、現実的に効果を上げているのは一部という厳しい世界でもある

▼CM総合研究所(東京都)が毎月テレビCMの効果等について首都圏の1500人を対象に調査しランキングしている。それによると2月は1位サントリーのアミノ式、2位リコー・IPSIO・Gシリーズ3位サントリー・カテキン式の順。因みにサントリーのアミノ式・空転挙式編は1回の放映で約6万6000人が見ているという

▼広告の反映はタレントやユーモア表現によって差が大きいようだが、現実的にはやはり「商品」の内容に関わることが第一のようだ。すべからくCMに関わらず折々のタイミングに応じ心に訴える本物だけが残るということだろう。公共事業の安値指向が心に掛かる。(水・YH)

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