コラム

2004/03/25

甲子園に響く春の足音(甲・SA)

2004.03.25 【甲子園に響く春の足音】

▼18年ぶりとなるセントラルリーグ制覇の興奮冷めやらぬ阪神甲子園球場に、いよいよ春の足音が聞こえてきた。今月23日から第76回センバツ高校野球大会が開幕した。出場校は、2001年に設けられた21世紀枠(2校)を含めた32校で凌ぎを削る

▼参加校の中でも、昨年優勝の広陵高校(広島)も連続出場を果たし、史上3校目の春連覇を目指す。今大会の見所は、国内プロ球界のほか、米大リーグも獲得に動き出そうと注目している、東北高校(宮城県)のダルビッシュ投手の活躍も楽しみだ。長身から繰り出される速球が彼の持ち味で、昨年の夏の甲子園準優勝の立役者である

▼また、センバツ大会でお馴染みの選手入場行進曲には、ミリオンヒットの売上げを達成した、SMAPの「世界に一つだけの花」で開会に花を添えた。恒例だが、こうした選曲も時代の背景があって非常に興味深いものがある

▼その甲子園球場だが、阪神タイガースの大躍進効果からなのか、数年後にも建替え工事を行う計画が浮上している。実際は、球場施設の老朽化からだそうだ。計画案によれば、国内の球場は概ね全天候型のドーム型の野球場を主流に採用しているが、甲子園球場は、現在と同じ屋根なしの開放型となるようだ

▼やはり、甲子園球場には、グラウンド上に降り注ぐ熱い日差しと、かげろうが立つマウンド。夜のナイターともなれば、熱の入った応援とともに歓声が絶えず響きわたるそんな姿が甲子園らしさ。あえて時代の流れにこだわることなく、独自のスタイルで有り続ける甲子園。未来の高校球児達がきっと新たな歴史を作ってくれることだろう。(甲・SA)

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