コラム

2004/04/01

冬と春・2度咲く冬桜(本・MM)

2004.04.01 【冬と春・2度咲く冬桜】

▼ふ「分福茶釜の茂林寺」。た「滝は吹き割り片品渓谷」り「理想の電化に電源群馬」群馬県には歴史上の人物、県内の名所、名産などを詠んだ、群馬文化協会編纂の「上毛かるた」がある。日本の将来を担う子供たちが群馬県をよく知り、郷土を愛するようにつくられたもので、県人は小学校から学んでいる

▼グループサウンズ旺盛時代に「雨のバラード」でロングヒットを放った歌手の湯原昌幸さんが、最新作「冬桜」の曲にちなんで、桜の名所・群馬県鬼石町「おにし観光特使」に任命されてはや半年になる。任命されたときに1回、2回目の桜が見所を迎えた

▼鬼石町の桜山公園には、国に指定された天然記念物の冬桜が約7000本あり、10月から12月にかけて1回、3月から4月にかけてもう1回咲く全国でも珍しい桜である。秋冬に紅葉と一緒に楽しむこともできる。上毛かるたの『さ』に「三波石とともに名高い冬桜」として詠まれている

▼「人生半分」「夢なかば」に続く連作「冬桜」(作詞たきのえいじ、作曲杉本真人、編曲今泉敏郎)の歌詞には、「お人好しの くじばかり 何度も引いて苦笑い 思えばいくつ 探しただろう おまえと 2人 人生を」とある。冬と春。1年に2度咲く冬桜の可憐さ、たくましさを、夫婦に例え、お互いに支え合い「冬桜」のように、2度目の「華」を咲かせようというのが唄の趣旨

▼人生の応援歌は「春に背いて咲くがいい(略)冬桜 歩いた道を 恥じるなと ただひそやかに心にそっと ふり注ぐ」と続く。人生の花桜、せめて1度は咲かせて見たいが。ところで桜は咲いたが、景気の花はいつのことやら。(本・MM)

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