コラム

2004/05/18

納得「サラリーマン川柳」(水・YH)

2004.05.18 【納得「サラリーマン川柳」】

▼氷山の一画とは正にこのことを言うのだろう。出るは出るわ未納三兄弟ならぬ未納集団。年金がお給料から自動的に引かれるサラリーマンには考えられない世界。国会議員とはこんな者なのだと良く解った

▼年金制度の基本は「自助と自立の精神と世代間の支えあい」とするのは国会議員の代表である小泉総理である。理屈は理解できる。しかし、未納者特に議員さんからきちんとお支払いいただき、かつ数100億を越えるとする一部職員の宿舎建設や交際費等目に余るムダ使いを無くしたら、改正は急ぐことはないだろう

▼怒り心頭は小人ばかりなのだろうか。第一生命が例年行っているサラリーマン川柳は時代の流れを的確に捉えて見事に、痛快に「怒り」が込められている。今回は実に15万6662票もの投票による結果だ。第一位「課長いる?返ったこたえは、いりません!」。第二位「前向きで、駐車場にも励まされ」。三位「やめるのか 息子よその職俺にくれ」

▼高齢者を詠んだ悲哀は身につまされる。選者はつたない筆者だが「定年後 犬もいやがる五度めの散歩」、「ケイタイの機能に知能追いつかず」、「給料の額だけ見ればフレッシュマン」、「意識して とぼけていたのに と がとれて」、「結果見て 体調くずす人間ドッグ」

▼昨年の第一位は「タバコより身体に悪い妻のグチ」。毎度、何とも的を射た心をくすぐる川柳である。こうした歌では明るく表現されているが、詠み人が前向きなだけで現実は悲嘆にくれている人の方が圧倒的に多い。「前向きは」ノウハウ書の原則だが、何と明日が約束されない世界であることか。(水・YH)

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