コラム

2004/06/01

見習いたいトヨタの戦略(水・YH)

2004.06.01 【見習いたいトヨタの戦略】

▼北朝鮮によって拉致された蓮池さん、地村さんの子供達が帰国、1年7か月振りの再会。日本国中がその喜びに沸きかえった。未だ不明者を考慮して両手を上げてとは行かないものの、5人の将来と家族を暖かく見守ってあげたい

▼そうした明るい話題に景気回復傾向も見逃せない。3月期決算で、まだ一部の企業ではあるが顕著な傾向がでている。同列企業でも格差が明確になってきたのも一つの傾向だ。業界のナンバーワンをオンリーワンの新商品やオリジナルな企業戦略で目指すというものな目立つ

▼昨年の法人申告所得ランキングを帝国データバンクがまとめた。1位トヨタ自動車(昨年1位)、2位東京電力(同3位)、3位ホンダ(同5位)、4位全国共済農業協同組合連合会(同7位)、5位キャノン(同9位)、6位JR東日本(同11位)、7位武田薬品工業(同6位)、8位ボーダフォン(同128位)など

▼トヨタ自動車についてはダントツの9887億円の申告所得額。キャノンや武田薬品工業は早くから再編や再構成いわゆるリストラに取り組んだ。トヨタの経営戦略は大いに見習うところがある。張・社長は「環境対応と原価低減」を前面に打ち出し、その徹底を推進した。円の乱高下等社会の変動に左右されない明確で堅実な企業スタンスだ

▼建設業界に置き換えるとコスト削減・縮減やグリーン計画とでも言えようか。コストは社会が求めているのだからその矛先から免れることは困難。「現場が考えること」の一つにコスト意識はもう避けられない時代。自助努力でコスト削減や縮減し利益を生む為の「思考」が求められている。(水・YH)

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