汗を流す「お父さん」に（水・ＹＨ）

2004.06.22　【汗を流す「お父さん」に】

▼６月第３日曜日、今年は20日が「父の日」。１９７２年（昭和47年）にアメリカで国民の祝日になったのがはしり。「母の日」より影は薄いが「父親を尊敬し称え祝う日」とある

▼日本ファーザーズ・ディ委員会が１９８２年からベスト・ファーザー賞を設け各界から選考している。今年は漫画家の江川達也さん、俳優の西田敏之さん、哀川翔さん等が選ばれた。選考基準が厳しい。?明るく楽しい家庭づくりをしている?父親学の実践者?厳格なしつけをしている?お母さんと子供から見た素敵なお父さん等々とある

▼なるほど受賞者は市井の「父ちゃん」とは違う素敵な方たちばかりだ。明るい話題に水を差す意図はないが厳しい現実から目を離しては「父の日」も意味がない。昨年の自殺者が50代を中心に３万２１４３人に上り前年より１１００人も増えている現実だ。お父さんが７割。経済・生活問題が動機の大半

▼お父さんの願いベストテン。?休日は自由に?小遣いを増やして?親爺をもっとたいせつにしろ?一人で旅をしたい?酒を好きなだけ飲ませろ?浮気をしたい?家族の団らんにいれて?疲れた?「行ってらっしゃい」「お帰り」の一言?自分の部屋を持ちたい。極論だが、これが叶えられると自殺者は半減するかも

▼こんな十戒もある。?仕事に熱中しない?失敗やミスを恐れない?八分程度の力で?余暇を大切に?負けるが勝ちを心掛ける等々。ノウハウ書が氾濫するのも当然。建設業界の現場に働くお父さんなど雨の日も風の日も土に汗にまみれている。だから明日は快適に生活が出来る。汗して時には涙して働く現場のお父さん達にファーザー賞をあげたい。（水・ＹＨ）