コラム

2004/07/03

ナメクジにナメダウン(松・JI)

2004.07.03 【ナメクジにナメダウン】

▼台所の窓辺をナメクジが這っていた。こちらに危害を加えるわけではないのだが、その外観がどうにも不快である。塩をかけると、苦しそうにもがいた後に硬化した。新たに侵入されるのも嫌なので「ナメダウン」という薬品を外に撒いて対処した

▼どうも我が家の周囲は虫が多い。昨年などは家の中をムカデが歩いていた。当時、我が子は這うことも出来ない時期。何かあってはたまらないと即座に退治した。家の周りには「ムシコロリ」という薬品を散布して対処、以来ムカデは見ていない。そして今年、遂に蜂が軒下に巣を作り始めた

▼巣の大きさはまだ大人の掌ほどだが、妻によると親蜂が忙しく往来し急激な速さで大きくなっているという。さっそく殺虫剤「ハチジェット」を購入、巣の機能を破壊すべく噴射した。しかし親蜂は不在だったようで、翌日には巣が拡大している。最後の手段、物干し竿で巣を叩き壊してからは姿を見なくなった

▼無益な殺生だと自分でも思うものの、損害を被ってからでは遅い。何かが起こる前に手を打ったわけで、戦争を始める首長みたいなものである。「快適な暮らし」の為には、ある程度の自然破壊・環境破壊が必要なのだと自らに言い聞かせて薬を撒いている

▼毎年花が咲き誇るツツジの傍に雑草が生えた。目障りのため、その葉に枯草剤「クサトローゼ」をかけた。すると薬剤は葉から根を伝い土へ浸透するものらしく、雑草はおろか周縁のツツジまでもが枯れてしまった。美を求めたはずが、不勉強ゆえに元の美さえも失う結果となった。前言撤回、「快適な暮らし」には、やはり自然保護が必要なようだ。(松・JI)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら