コラム

2004/07/10

おもしろい少年柔道(長・YK)

2004.07.10 【おもしろい少年柔道】

▼真ん中の娘は柔道をやっている。本人は「痛いし、きついし柔道なんか嫌い。もう今日で辞める」といつも言っている。が、既に3年続いている。筆者は何時でも辞めていいと言ってはいるが、妻は絶対に続けなさいと脅迫している。妻は亡父の姿を娘に見ているようだ

▼妻の父、私にとっての岳父は警察官であり、柔道は有段者だった。非番や明け番に少年柔道大会が当たると、送迎バスの運転手をかって出るほど少年柔道が好きだった。妻や義母に「非番の時くらい休めばいいのに」と常々言われていたが、「お前達の顔見ているくらいなら、子供の柔道を見ている方が疲れがとれる」と取り合わなかった

▼確かに少年柔道はおもしろい。手に汗し、周りを気にせず大声で応援することでストレスも発散出来る。今時珍しい、いがぐり坊主が見られるのも少年柔道大会の楽しみの一つ。他人の子でも、いがぐりをなでながら「がんばれ」と言うと大きい声で「ハイ」と返事をする。こちらが元気を貰っているようなものだ

▼柔・剣道に拘わらず、茶道や書道などその名に『道』がつくものはすべて、礼に始まり礼に終わる。柔道でも剣道でも、礼を失すれば大抵やり直しを命じられ「非道い」場合は反則負けにもなる

▼ダンピングが横行している。長野県ではコンサル業務に限って言えば、予定価格の40%台は珍しくなくなった。しかし「道を逸して」失格という反則負けはほとんど無い。競争原理が働いているのだから、今が正常などと言う人まで出てくる始末。生き残るために赤字で仕事を確保しなければならない現状が正常とは思えない。(長・YK)

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