コラム

2004/07/22

感動生み出すスポーツ施設(さ・UT)

2004.07.22 【感動生み出すスポーツ施設】

▼アテネオリンピックが、いよいよ8月13日に開幕する。毎回のことだが、野球、女子バレーボール、水泳、陸上など、日本にとって注目の競技が目白押し。国民性の違いが大きな理由なのか、現地では施設の整備が大幅に遅れているという。無事に間に合うことを祈りたい

▼一方、国内のスポーツイベントに目を向けると、第59回国民体育大会「彩の国まごころ国体」が、埼玉県にて開催。オリンピック終了とスライドして、9月10日に開会式を迎える。県内各市の準備も大詰めを迎えているようだ。筆者の住むまち越谷市で行われるのは、成年女子サッカーと成年男子6人制バレーボール。生涯初の国体観戦を計画しており、とても待ち遠しい

▼先般、所用でメイン会場となる熊谷スポーツ文化公園に足を運んだ。広々とした空間、施設のすばらしさに、深く感銘を受けた。規模の大小こそあれ、国体に向け施設を整備している市は多い。断定はできないが、それらの施設はおそらく、国体終了後も地元住民に愛され、喜ばれるものだろう

▼埼玉スタジアム2002や横浜国際総合競技場を筆頭に、スポーツイベントに合わせて造られた施設は、しばしば「あんなに立派なものはいらなかった」、「赤字財政の元凶」、「無駄なハコモノ」などと批判される。多額の整備費とランニングコストが支出されていることは事実であり、確かに一つの真理は突いているかもしれない

▼しかし、某大手カード会社のテレビCMにおける決めゼリフではないが、「プライスレス」な出来事。一生忘れない感動が生み出される場所であることも、しっかりと心にとどめておきたい。(さ・UT)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら