コラム

2004/08/11

40代のリーダー(前・HI)

2004.08.11 【40代のリーダー】

▼7月14日付けの日本経済新聞で、今年上半期に社長を交代した有力企業の人事についてまとめた記事が掲載された。それによると、新たに社長に就任した人の平均年齢は56・7歳。前年同期よりも0・4歳若返りが進んだほか40歳代が全体の約1割を占めている

▼世界各国の大統領などの指導者を見ても40代は多い。オランダ、ブルガリア、ポーランド、ポルトガルなど。ロシアのプーチン大統領、イギリスのブレア首相も今は50代だが、就任当時は40代だった。アフリカのコンゴ民主共和国のジョセフ・カビラ大統領は1972年生まれで、2001年の就任当時は実に20代。新生アフガニスタンの大統領となったハミド・カルザイ氏は46歳

▼元・NHKアナウンサーの鈴木健二氏は「男がしておかなければならないこと」を、10代から年代別にまとめ本を著している。氏の膨大な読書量と、自らの経験に裏打ちされたエッセンスが込められた人生論とも言えるこのシリーズの読者は多い

▼この本を10代から読み進めていくと、40代は30代、30代は20代、20代は10代に培った基盤の上に成り立っていることがわかる。氏も「安易な30代からは40代の花は開かない」と言う。40代のリーダーも、一日にして成ったわけではなく、成るべくして成った背景がある

▼先の読めない現代社会におけるリーダーは、確かな洞察力と判断力のほかに、柔軟な発想と機敏な行動力が求められるのも確か。今、20代、30代の人も、いつ重責ポストが巡っ来るか解らない時代背景だ。そうした時のために、また有意義に生きるために「日々努力」の気持ちを持ち続けたいものである。(前・HI)

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