コラム

2004/08/12

ユニクロを着る(松・JI)

2004.08.12 【ユニクロを着る】

▼我が家のタンスの中はユニクロの服だらけである。数年前の住居は店まで歩いて5分。足繁く通っては購入していた。現在は車で20分かかるため、どうしても行く頻度が減った。久しぶりに店に行くと家族は狂喜乱舞となりアレもコレもと買い込んでいる

▼ユニクロを展開する?ファーストリテイリングの会長兼CEO柳井正氏は、著書『一勝九敗』(新潮社)で「経営とはもともと成功しないもの」と断じる。成功者と思われている同氏だが、実際は1勝9敗の失敗ばかりで「ピッチャーであれば首か2軍落ち」だという。失敗を失敗と認めつつ挑戦することが大事とのこと

▼フリースの大ヒット以降は苦戦していたと伝えられる同社だが、今年8月期第3四半期累計(昨年9月〜今年5月)の単体業績は売上高が前期比12%増、当期利益は同比69%増だという。Tシャツやストレッチパンツが好調らしい。著書には「フリースブームが特別、今が普通」とあるが、この不景気に69%増益は驚異的だ

▼アテネオリンピック日本代表選手団公式服装はユニクロの制作しかも無償提供である。デザインは高田賢三氏。自分の個性を主張できるバリエーションを持ちつつも、チームとしての統一感もあるという「個性と制服の両立」を実現したらしい。レプリカも販売しており、テレビの中だけでなく街でもこの制服を見かけることがあるかもしれない

▼誰もが安心して着られる普通のデザイン。動きやすく丈夫な高い品質。そして何よりも価格の安さだ。ユニクロがこうしたモノを提案しつづける限り、我が家はまたもやアレもコレもと買い込んでしまうのだろう。(松・JI)

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