コラム

2004/08/28

年中無休の機械たち(甲・SA)

2004.08.28 【年中無休の機械たち】

▼いたるところに様々な機械が溢れている。身近なものでは信号機や、ATMのほかに自動販売機がある。いかなる状況下でも正確に稼働している。昨今は買った後にお楽しみのルーレットが回って当たりが出ると1本サービスしてくれる機能なども。また、お金を投入すると「いらっしゃいませ」など話し、今後おまけ機能の進化が楽しみだ

▼販売している商品も、飲料水からタバコ、納豆、卵、アイス、野菜、お菓子、CD、切手、花、高級傘、文庫本、調理パン、温泉、レンタルビデオなど品揃えも随分豊富になってきた。また、ドライブインなどでは、うどん・そばなどの食べ物を自動で作ってくれる

▼自動販売機の歴史は古代エジプトで香水を売っていたことが始まりとされており、その後19世紀頃からイギリスやアメリカへ広まったようだ。日本で普及し始めたのは20世紀後半頃からで、今ではその台数も約550万台を超え、年間売上金額は約7兆円に上っているという

▼景気が影響しているのかどうかは不明だが、販売機の数だけは減る様子はない。振り返れば消費税の導入にそって10円、20円とゆっくりと値上げしている販売機もあれば、百円均一だと頑固に貫いている良心的な機械もあったりする。後者のほうが有り難いのだが

▼よりによって建設機械を使ってのATM強奪事件が横行している。言語道断である。時折、商品を照らす蛍光灯が切れかかって点滅している販売機を見る。いつ自分も壊されるのかと怖がっているように見えてならない。消費者のニーズに安価に答える自販機。治安が確保されていればこそのシステムである。(甲・SA)

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