2021年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 |
2020年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 |
2019年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 |
2018年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 |
2017年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 |
2016年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 |
2015年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 |
2014年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 |
2013年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 |
2012年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 |
2011年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 |
2010年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 |
2009年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 |
2008年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 |
2007年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 |
2006年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 |
2005年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 |
2004年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 |
2003年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 |
2002年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 |
2004/09/30 | 母から子への手紙(長・YK) |
2004/09/29 | 財政再建争点の新潟知事選(新・KK) |
2004/09/28 | 「毎日が日曜日」組の急増(水・YH) |
2004/09/25 | ビールがおいしい(前・HM) |
2004/09/23 | 空気の善し悪し(甲・HT) |
2004/09/22 | 正念場の下水道整備(本・SY) |
2004/09/18 | 倒産者を救い続けて26年(さ・HS) |
2004/09/17 | 携帯電話に使われるな(新・YA) |
2004/09/16 | 大詰めを迎えた市町村合併(前・HI) |
2004/09/15 | 吉宗に学ぶ少子化対策(本・MM) |
2004/09/14 | 本質は原作にこそある(水・YH) |
2004/09/11 | 皇居のお濠に住む魚(甲・TH) |
2004/09/10 | 防犯のシュミレーション(水・KK) |
2004/09/09 | 2人の政治家、咢堂と木堂(本・MM) |
2004/09/08 | 公共事業必要論(甲・EO) |
2004/09/07 | 国の05年度予算概算要求(水・YH) |
2004/09/04 | ヘルパンギーナ(松・JI) |
2004/09/03 | 首都機能移転という切り札(前・HI) |
2004/09/02 | 祇園精舎の鐘の声(長・YK) |
2004/09/01 | 五輪施設への想い(さ・YW) |
母から子への手紙(長・YK)
2004/09/30
2004.09.30 【母から子への手紙】
▼筆者が子供の頃、毎年夏になると家族で旅行に出かけた。小旅行に丁度良かったのであろう、行
き先は福島県の会津近辺が多かった。大抵は猪苗代湖、磐梯山などを訪ね温泉地に泊まった。猪苗代
湖の畔には秋から千円札の顔になる野口英世の生家もある
▼筆者が最後に野口英世の生家を訪ねたのは、まだ親の臑(すね)を囓っている半人前のくせに、
何かと親に反発し独立しようともがいていた頃だ。休日を利用して友人達と福島から宮城、山形へと
二輪車で廻っている時に立ち寄った。筆者は特に見るものは無いと思って入館するつもりはなかった
▼しかし折角だからと友人に誘われ入館し「やはり何もないな」と思って出ようとした時、母(シ
カ)から息子(英世)への手紙が目に入った。老母が米国に暮らす我が子に会いたい一心で書いた誤
字脱字だらけ、かつ平仮名と片仮名が混ざった読みにくい手紙である
▼その手紙は子供の頃にも見たはずだが、何の印象も無かった。しかし大人になってから読むと胸
に迫るものがあった。近くにいた白髪混じりの紳士が目を赤くして見入っていたのを今でも覚えてい
る。特に『はやくきてくたされ○はやくきてくたされ』の一節には切ないまでの母の愛を感じる。恥
ずかしながら筆者は、この手紙をきっかけに母親への態度が急に変わったものだ
▼猪苗代町絆づくり実行委員会は毎年「母から子への手紙コンテスト」を実施し、今年も9月30日
まで手紙を募集している。毎年素晴らしい手紙が紹介され、昨年は幻冬舎が心温まる一冊の本にまと
めた。仕事が終わったらも久しぶりに母に電話でもしてみようと思う。(長・YK)