コラム

2004/09/17

携帯電話に使われるな(新・YA)

2004.09.17 【携帯電話に使われるな】

▼先日、仕事中に渋滞に巻き込まれた時のこと。ふと周りの車両を見渡せば、スーツ姿のサラリーマン、作業服の男性、ベビーカーを乗せた主婦、茶髪の若者等々周囲のドライバーほぼ全員が携帯電話を手にしている

▼今や通話やメールは勿論のこと、ゲームや音楽、テレビ放送等の機能を持つものが当たり前。長い渋滞の暇つぶしにはもってこいということだ。車とケイタイといえば、携帯電話を使用した国内初のカーナビサービスが開始されたというニュースを耳にした

▼サービス名は「ドライブステーション」。月額315円の契約料に加え、アンテナやスピーカーなどが付いた専用スタンドが必要で、静岡県内で8月から先行発売、10月からは全国でもサービスを展開するという。車内における携帯電話の利便性が今後益々高まるのは間違いない

▼そんな中、今年6月に成立した改正道路交通法のうち、運転中の携帯電話使用に対する罰則の追加等の事項が11月1日に施行と閣議決定した。それによると、運転中に携帯電話等を手に持って使用した場合の反則金は、大型自動車が7000円、普通自動車・自動2輪車が6000円、原動機付き自転車が5000円で、違反点数は1点

▼こうなってくると、車の中で携帯電話を「使え」と言われているのか「使うな」と言われているのか、よく分からなくなってくる。結局はドライバーの使用方法次第ということになるのだろう。携帯電話は人間よりはるかに優秀で多機能、急速な進化を続けている。こうした背景を見てみると人間のための道具だが「使われている」のは実は我々人間の方なのかもしれない。(新・YA)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら