コラム

2004/10/01

三菱車は○か×か(松・JI)

2004.10.01 【三菱車は○か×か】

▼先日、日本初の世界ラリー選手権(WRC)が北海道で開催され、外国勢を抑えてスバル・インプレッサが優勝した。しかしインプレッサのライバル「ランエボ」を擁する三菱が不参加だった。リコール隠し問題などで批判を受け、結果として不参加を決めたようだ

▼リコール隠し問題は裁判も始まり、責任問題などもいずれ明らかになるのであろう。一方これから車を購入する人は、三菱自動車も視野に入れ他メーカーの車と比較検討することができるだろうか

▼「緊急出版・三菱車は本当に×か」(交通タイムス社刊)という雑誌を読んだ。編集者の呼びかけに応じ、49人の自動車ジャーナリストが今回の事件について寄稿している。幹部の責任を論じる人もいれば、エンジニアや営業そして家族の苦しみに同情する人もいる。会社の体質を問う人、最近の三菱車は魅力がないと言い切る人もいる。逆に熱烈な三菱ファンとして再生を願う記事も多くあった

▼彼らが最も批判するのは報道である。消防庁の統計では年間約7000台の車が何らかの理由で炎上しているが、報道されるのは三菱のみ。これが「三菱の車は危険」と一般社会に印象づけたようだ。また点検の怠りや過積載、違法改造など使用者側の落ち度による事故でも情報を操作して三菱を悪者にしているという

▼ひとつ事件が起きるとそれを中心に様々な情報や憶測が飛び交い、本質も全体像も掴みにくくなる。すべからく昨今は情報過多時代である。三菱車が○か×か又は他社製も含めて選択は各々で判断するのが原則だ。とりあえず今度の週末は愛車の洗車と点検に時間を割くこととする。(松・JI)

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