コラム

2004/10/02

「建設」人そして技術(本・SY)

2004.10.02 【「建設」人そして技術】

▼日本建設業団体連合会、日本土木工業協会、建築業協会の3団体は今年9月から、建設業と建設業に携わる人々やその技術を広く知ってもらうため、文藝春秋と週刊文春に「建設」人そして技術、を掲載している

▼文藝春秋10月号では「地域との融合・・・安全で安心できる快適な街づくり」のタイトルで、活発化する東京都心の再開発のうち、汐留シオサイトと品川駅東口再開発の2大都市再生プロジェクトが紹介されている

▼両プロジェクトの共通点は、旧国鉄の遊休地を再生させていること。「駅に近く、しかも広大な面積が確保できるため、まったく新しい街づくりができる」と説明している。汐留地区は、「汽笛一声新橋を」の歌詞で有名な「鉄道唱歌」にも歌われた鉄道発祥の地。同地区は現在も新しい文化創造の地として都心部の中でも独自の動きを見せている

▼この連載記事は、3団体のホームページでも閲覧できる。建設専門紙や建設専門雑誌ではなく、一般国民が手にする総合出版社の月刊誌と週刊誌に掲載したのが従来の固定観念を破っており、革新的な試みである。「レイアウトがやや硬い」という声もあるが、「上々のスタートを切った」と言ってよいだろう

▼建設人はもともと建築物や土木構造物を設計、施工するうえで、他の製造業とは比較にならぬほどスケールの大きいデザイン能力を持っている。いわゆる編集、出版部門も、その卓越した技術力を応用すれば、既成の編集者など真っ青になるほどの出来ばえを示すだろう。さらに、テレビ、映画など映像部門に進出すれば・・・。新分野進出のif(もし)は続く。(本・SY)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら