コラム

2004/10/06

踏み出す勇気を(さ・YW)

2004.10.06 【踏み出す勇気を】

▼先日、テレビで建設業者がトマトの栽培を行ったり、畑づくりに励んでいる様子を取り上げ異業種への参入例を紹介していた。別の分野は別の分野での競争と成功するまでのノウハウで苦戦するものだと改めて感じた。しかしその参入へのタイミングを見る目と勇気は称えているものだった

▼このような話題を聞くと、自分の好きなある人の言葉を久しぶりに思い出した。その人はカーネギーホールまで作った米国の財界人のカーネギーだ。その言葉とは大まかに言うと「チャンスはある、しかし誰も教えてはくれない。大事なことはチャンスと感じた時に行動に移す勇気とそれまでの努力、夢は捨てないこと」

▼先行き不透明な時代、しかも一部を除き全体的に景気が良いとは決して言えないこの時代に異業種へのチャレンジは難しい。しかし、最近プロ野球の球団を持とうと若いチャレンジャーが手をあげている。閉鎖的なプロ野球界に風穴を開けようという心意気は見習わなくてはいけないと思う

▼ところで、建設業者による異業種、新分野への進出がこの1、2年間急速に進んでいる。国、県等がこぞってさまざまな新分野進出への施策を打ち出し促進させようとしている。問題は何に、いつ踏み込むかの決断を迷っている中小企業の社長さんが多いことだろう

▼進んでも地獄、退いても地獄とまで言うと憂鬱になるが、いずれにせよ今後の建設業の未来を考えると行動を起こす必然がくるだろうか。このまま黙って景気の土砂降りが止むのを待つのか、大きな傘を掲げ勇気を出して歩み出すのか悩む。そのタイミングと勇気が今問われているのでは。(さ・YW)

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