コラム

2004/10/19

茨城で建設フェスタ開催(水・YH)

2004.10.19 【茨城で建設フェスタ開催】

▼6月に台風第4号が上陸して以来10月9日第22号まで観測史上最高の9つを記録。日本列島を縦断するパターンで多くの悲惨な爪跡を残した。為す術もなく安全とする環境を蹂躙され、まさに基盤の脆弱さを露呈した

▼手弁当で防災に奔走した建設業者も多かったに違いない。そうした中で、茨城県建設フェスタ2004が国営ひたち海浜公園の隣接地で17日開催された。本紙・水戸支局も支局開設50周年を記念し参加。開設当時の紙面や過去の同フェスタを掲載した紙面をパネル紹介した

▼そもそも同フェスタは平成元年に当時の建設省(現・国土交通省)がCCI(魅力ある建設事業推進協議会)の設立を提唱しスタート。魅力ある建設産業の構築、若年層の入職促進などを趣旨として事業展開。このシステムが各地の業界に移管されて、茨城のようなフェスタが開催されるようになった経緯がある

▼茨城では今回で第11回目を数える。業界は不況の一途という環境で年々予算は削減されている。しかし「元気だぞ・やる気まんまん!」をテーマに創意工夫で見事なイベントを展開した。子供たちは泥にまみれ、金槌を振るい、ブルを運転。丸太切りで汗を流し、ポップコーンを片手に会場を駆け回る

▼近年の特徴はお金をかけないで集客するという手作りの工夫が見事に発揮されていること。一途な思いが純粋な子供たちには理解される。しかし業界は偏見という誤解の中で脈々と生き残って行かなければならない。異業種や新分野への進出も良かろうが、こうしたイベントの継続や誇りをもって仕事を全うすることで十分に生き残れる。そう感じた。(水・YH)

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