コラム

2004/11/30

「戦略型」は高成長企業(水・YH)

2004.11.30 【「戦略型」は高成長企業】

▼明日から師走。「終わり良ければすべて良し」のたとえに添って「少しでも良い年に」と多忙な残り一月になりそう。台風や地震による被災者の方々にも暖かい新年が迎えられるよう祈るばかりだ

▼先般、日本取締役協会が日本の最高経営責任者(CEO)概ね会長や社長だが、時間の使い方について調査、その結果を公表した。43社へのアンケートとCEO10人のインタビューだ。大企業が対象だが、興味深い内容だ。それによると「戦略型」、「調整型」、「顧客優先型」の3つのタイプに分けられる

▼総合的に、一人で考えたり、社外の人と会ったりする時間が多い「戦略型」のCEOのいる企業が高成長率で利益額も大きいという。言葉をかみ砕くと、比較的ワンマン経営者で顧客優先型とでも言えるだろうか。また、広く社内の会議に時間を多く費す「調整型」は任期が長いとしている

▼1ヶ月に使った時間は平均229時間。一日当たり10時間以上の計算だ。社外で使われている時間は111・3時間で、内訳は移動38・1時間、現在もしくは将来の顧客に費やす時間23・6時間、冠婚葬祭も含む社外行事10・2時間の順。一方社内では非定例会議・打ち合わせ31・9時間、一人で考える時間25・3時間

▼バブル前の1988年にも同様の調査をしている。勤務時間は1・2時間増。逆に官庁関係0・3時間減などが顕著。因みに欧米のリーダーシップはトップダウン方式だが日本はチームワークを重視する傾向と。同調査では最後に人材育成に関与する時間が欧米に対して少ないと指摘している。それぞれのパターンに添って戦略等大いに参考にしても。(水・YH)

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