コラム

2004/11/23

インフルエンザのワクチン(水・YH)

2004.11.23 【インフルエンザのワクチン】

▼昔から「風邪」は年中ひくもので身近な病気だが、「万病の元」と侮れない病気の一つだ。空気が乾燥してくると巷から「風邪」の便りを聞く。天敵インフルエンザウィルスは種類が多く特効薬が無い。ワクチンの接種でせめて軽く済ませたいもの

▼国立感染症研究所が今期流行するであろうウィルスをWHOなどの推奨を元に3〜4月に予想、ワクチン株を決定する。それによると今期はA型ニューカレドニア、ワイオミング、B型は上海の3種類とされている。各メーカーがこれに基づいてワクチンを製造するが、不足等もあったり話題は多い

▼例年のことなので情報は多い。しかし「対岸の火事」と軽視してしまうのが常。過去の記録によると1981年スペイン(A型)風邪で世界中で2000〜40000万人が、日本でも概ね40万人が死亡している。1957年、1968年、1977年にも大流行の記録がある

▼鼻水、くしゃみ、咳、発熱、嘔吐、下痢、頭痛、関節痛、腰痛などの症状が突然にやってくるのがインフルエンザの特徴だが、どれを思い起こしても不愉快極まりない。一般的になってきたが効果的な治療薬がある。ただし感染してから48時間以内に服用しないと効果が無いようだ。何よりも予防が原則と言うことだろう。「備えあれば憂いなし」の諺もある

▼インフルエンザも一例だが、世の天変地異については随分と予測が進んでいる。日本は美しい自然に恵まれている一方で、その脅威にさらされている島国だ。自然の恩恵を継続して享受するためのワクチンこそ公共事業に他ならない。今日の削減政策が後世のツケにならなければよいが。(水・YH)

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