コラム

2005/01/19

それ、本物ですか(松・JI)

2005.01.19 【それ、本物ですか】

▼日本の「HONDA」に似た「HONGDA」の商標で二輪車を製造していた中国メーカーに対して、この商標使用を辞めるよう北京の裁判所が命じた。バイクに限らず、中国では商標を真似た製品や音楽CD、パソコンソフト等の海賊版も横行しているようだ

▼その中国でソニーの家庭用ゲーム機「プレイステーション2」の偽造団が摘発された。偽造されたのはゲーム機本体ではなくコントローラーで、1日に5万台以上を生産していたらしい。こうした製品の精度が高ければ、買う側もそれが偽造品だとは気付かずに購入してしまうだろう。通常、何か購入する際に「これは本物か」などと疑うことは少ない

▼「気付かない」といえば、最近ではフィッシングメールが問題となっている。フィッシングメールは銀行やカード会社、大手ポータルサイト等からのメールを装い、偽のホームページに誘い込み金融情報を入力させてこれらを不正入手し悪用するものである。この偽のホームページというのが精巧にできており、メール受信者は疑問を抱かず個人情報を入力してしまうらしい

▼このフィッシングメール、アメリカで被害が拡大していたが、ついに日本でも数10万円の被害が出たという。被害が増加するとの懸念から、警察庁は「フィッシング110番」を設置、情報収集や取締りに力を入れるようだ

▼こうしたメールによる詐欺が増えると、メール全般に対する信頼性が損なわれてしまう。企業が自社のメールを本物と証明するには、電子署名の導入が一番有効という。企業のみならず、将来は個人でも電子署名が必要になるのかもしれない。(松・JI)

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