コラム

2005/02/01

「春の訪れ早い」予報(水・YH)

2005.02.01 【「春の訪れ早い」予報】

▼「冬きたりなば春遠からじ」。一年間で最も寒い時期を迎えている。東京で最低の平均気温は0度。折から気象庁の長期予報によると今年の春の訪れは「早い」と発表

▼早くも2月。如月「きさらぎ」は衣を更に重ね着する月「きぬさらにき月」が「衣更着」となった説、「草木張月」(くさきはりづき)が変化した説、「来更来」や「萌揺月」などの諸説がある。近年手紙を書く機会が減少したが時候の挨拶としては「余寒の候」「春寒の砌」「梅のつぼみもそろそろふくらみかけて」などと使われる

▼きょう1日はテレビ放送記念でもある。1953年、海老沢会長辞任で話題が豊富なNHKの放送が日本で初めて開始。午後2時「JOAKーTV、こちらはNHK東京テレビジョンであります」が第一声であった。開局祝賀式に続いて菊五郎劇団による「道行初音旅」の舞台中継や映画などが放映された。午後9時に放送終了

▼昭和28年はまだ戦後の復興期でTVなど大変高価。月給7〜8000円のところ、17インチで23万円の広告が見られる。因みに当時はNHK受信料契約者は866件(平成15年現在1200万9177件)、受信料は200円(現在・地上波口座振替1345円)だった。既にラジオは1925年放送開始している

▼今日ではニュースが一瞬にして世界の隅々まで駆けめぐる。とかく暗いニュースばかり印象に残るが。久しぶりにお会いした知人の建設業者が暗い顔をしていた。「最近では、もう染みついた顔だよ」と苦笑。本当は笑顔がすばらしい人なのに。永い冬が笑顔を忘れさせてしまったのだろうか、寂しい限りである。(水・YH)

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