コラム

2005/02/04

地域住民としての苦言(前・HM)

2005.02.04 【地域住民としての苦言】

▼最近、我が家の目の前で道路の補修工事が始まった。アスファルトもひび割れ、側溝も大分古くなっていたので補修工事は大歓迎だが、何の工事なのか、いつまで続くのか、行政サイドからの説明等は一切なかった。工事を担当している業者さんが「騒々しくなりますが」とあいさつに来てくれた時に、こちらから聞いてようやく分かった

▼実際に工事が始まるとコンクリートを削った時の粉が、大掃除して綺麗になったばかりの我が家の玄関を真っ白にした。窓ガラスもまるで曇りガラスという状態だ。もしかしたら掃除してくれるか、という淡い期待もあっけなく裏切られた。近所の方も「せっかく掃除したのに」とこぼしていた

▼先日、官庁職員の方と災害時の話をした時に、「何か被害が起こると全て行政のせいにされる」と嘆いていた。確かに日本人は「自分の身を自分で守る」意識に薄く、災害が発生すると判で押したように行政の対応を非難する。その方は「マスコミがそれを後押ししている」と話しており、その点についても事実が含まれていることは間違いない

▼しかし「何故非難が集中するのか」という部分も考えるべきではないだろうか。今回の我が家の前の工事に関して言えば、少なくとも道路に面した住民は不満を持っており、まったく顔を出すこともない行政に不信感も抱いている。こういった小さな不満の積み重ねが鬱積しているのが現状だ

▼近年何かと公共事業への反発が顕著である。それは事業の必要性を訴えるだけではなく、住民から愛される行政機関となることで随分払拭される。細かい情報公開の手段を施してほしい。(前・HM)

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