コラム

2005/02/08

漢字が読めない書けない(水・YH)

2005.02.08 【漢字が読めない書けない】

▼明日9日は旧暦の正月。お年玉をあげたのはつい先日のこと、光陰矢のごとしと唖然とする。小学館が「お年玉に関するアンケート」を今年も実施した。それによると平均2万4132円で前年調査より536円減少

▼最も多い人で12万8000円。2万円前後が多く18%。祖父母からが最も多く1万896円、次いで親戚1万818円。その使い道も多様だ。ゲームソフトを購入が32・5%、貯金31・5%、本の購入26・4%がベスト3。巷のお父さんからの視点だがビデオ、DVDプレーヤー、テレビなどリッチな買い物もある

▼恵まれた子供たちだが、一面厳しいデータも出ている。(財)総合初等教育研究所による全国53校1万4562人を対象に調査した漢字読み書きの結果だ。小学校で習う1857字について出題。「1980年調査時とほぼ互角だった」と一安心の甘い評価だったが

▼読めなかった漢字は1年「三(み)日月」2年「食が細(ほそ)る」3年「川下(しも)」4年「米(べい)作」5年「色(しき)さい」6年「読(とく)本」。書けない漢字は1年「み(三)日月」2年「席があ(空)く」3年「取りつ(次)ぐ」4年「まる(円)い形」5年「もと(本)を正す」6年「とく(読)本で勉強」

▼今日ワープロは当たり前な教育手段だし、本などCDやDVDで効果音を含め面白く興味深く一方的に語りかけてくれる時代ーとしたら当然の成果だ。「変しい変しい」とでも「人となりが見える」紙に書く教育もなされていないのだから。日本語は、他に例を見ない微細な表現が可能なすばらしい言語とされる。誇りを持って使いたい。(水・YH)

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