コラム

2005/02/18

もうすぐ「愛知万博」(新・TH)

2005.02.18 【もうすぐ「愛知万博」】

▼来月の3月25日から9月25日までの半年間「愛知万博」(愛・地球博)が開催される。過去日本では、70年に大阪万博、85年につくば科学博などが開催された。それぞれのテーマは、大阪万博が「人類の進歩と調和」、つくば科学博が「人間・居住・環境と科学の技術」だった

▼振り返ってみるとまさに20世紀を象徴するテーマである。そして今回の愛知万博のテーマは「自然の叡智(自然が有している素晴らしいしくみ、生命の力)」とある。折しも昨年は自然災害の続いた年であった。日本各地を襲った風水害や、新潟県中越地震、スマトラ沖地震などいたるところで自然災害が猛威をふるった

▼自然は、素晴らしく、かつ我々人類に多大な恩恵を際限なく与えてくれる。しかし、その一方で、恐ろしく、ときに予期せぬ事態を招き、厳しい現実を突きつける。昨今の様々な形での自然災害はその恐ろしい力をまざまざと見せつけられた

▼しかしこれらのことは、我々が引き起こしている水質汚染、森林破壊、ゴミ問題、地球温暖化などの環境汚染が多いに関わっているとされる。近年日本ばかりではなく世界各地で起こっている異常な自然現象から納得せざるを得なくなる。それは取りも直さず大いなる自然のルールに逆らっているからに他ならない

▼21世紀に入って、環境問題はますます重要な課題になってくる。これからは、我々ひとりひとりが他人ごとではなく、身近な問題として真剣に取り組んでいかなければらない。この「愛・地球博」が、我々人類の行動によって起こる自然への負担を考えるいい機会となり、そして大きな転換点となることを期待したいのだが。(新・TH)

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