コラム

2005/03/08

合併特例債は市民の為(水・YH)

2005.03.08 【合併特例債は市民の為】

▼桜前線が気象庁より発表され、例年より遅れそうとか。異常気象による変化はもっか花粉症という形で国民を苦しめている。5人に1人約2000万人が罹患、今年は5月連休明けまで悩まされるとか

▼自然もさることながら世相は波乱の様相。北朝鮮は核保有を宣言、コクド前堤会長の逮捕、フジTVとライブドアの確執等々枚挙に暇がない。そうした中で意外と客観視されているのが市町村合併に伴う合併特例債の動向だ。この予算が合併促進の大きな引き金になっているとされる国の優遇措置である

▼乱暴な言い方だが対象事業費の95%を借金で賄え、返還も70%を交付税としてもらえるというものだ。それによって?道路、橋梁、公園等の整備事業を行う?合併後の行政サービスの均衡を図るため、介護福祉施設等の整備を図る?似たような公共施設を統合する事業?地域振興の為の基金の積み立てーを行う

▼財政難を背景に各種事業の先送りは能力不足な首長にとっては打って付けだ。進まない行政の合理化、議員数の削減等合理化が図れるなどのメリットがある。その結果、今回の措置は当然だが市民に直結する事業が展開される。市町村名が決まらないなどで破談になるなどは言語道断な所行なのだ。市民が無関心で改革は進まない

▼一部の報道番組だけと信じたいが、「特例債の導入は建設業者のため」などと支離滅裂な報道を繰り返すキャスターもいる。偏見もさることながら、勉強不足もはなはだしい。政策に賛否は付き物だ。今回の特例債施行は市民レベルでは順風である。閉塞状況を打開するには今回のような策は多いに歓迎である。(水・YH)

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