コラム

2005/03/18

時には真っ向勝負(前H・I)

2005.03.18 【時には真っ向勝負】

▼世間のコーヒー党、たばこ党で、胸を張った人もいるのではないだろうか。先ごろ、キューバに住む男性が少なくとも119歳になっているという報道があり、その人が、長生きの秘訣として「コーヒーとたばこと女性への愛情」を挙げたというものだ

▼しかし、一般的にみれば、コーヒーもたばこも女性も、一筋縄ではいかない曲者ばかりである。特にたばこは、健康へ害があることは科学的にも実証されており、長寿への妙薬として、これらを服用すれば、逆に健康を害してしまう人の方が多いされる

▼プロ野球のオープン戦が開幕した。新生「楽天」では、注目のルーキー・一場投手が巨人戦に先発。清原や高橋由選手に打たれ、3回2失点の成績だったが、評価は概ね好評。その理由は、直球を中心とした攻めの投球を展開し、特に清原には2打席の計8球のうち、7球が直球という気持ちのよさ

▼企業経営におけるリスク・マネジメントの世界では、リスクの発生予防に努めて、実際にリスクが発生した場合は、その被害を最小限にとどめるとの考え方が重要とされている。しかし、体力(資金)があるときや、近く予測されるリスクに備えて、設備投資や新分野進出など、攻めの経営に出るというのも選択肢の一策である

▼前出の長寿の氏は、もしかしたらコーヒー、たばこ、女性の中に、かつて苦手だったものがあるかもしれない。しかし氏は、これらに勝負を挑み、打ち勝つことができたのだろう。そして今では、長寿の友にまで攻略することができたのではないか。現状をしっかり認識した上で、時には真っ向勝負を挑むのも一策かも知れない。(前H・I)

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