コラム

2005/03/30

防災を真剣に考える(前・HM)

2005.03.30 【防災を真剣に考える】

▼大した用事もなく、のんびり過ごそうかと思っていた3連休の中日、福岡県西方沖地震が発生した。昨年は「災」という文字に表されたように水害・地震と相次いで発生し、今年は仕切り直しをと思っていた矢先の出来事に衝撃を受けた

▼地震の研究を行っている、ある大学の教授と話す機会があった。その教授は「まだ未知の断層も多くあるだろうし、日本全国安全と言える場所はない」と話していた。その教授の話によると、今は地球規模でプレート活動が活性化しており、今後さらに大型地震が発生する危険性が高いという事だった。その話を聞いた直後に起こった福岡での地震、心配がないと言われていた地域での大型地震に正直驚いた

▼「地震は防げないが、震災は防げる」という言葉を聞いた事がある。なるほど、確かにその通りだ。しっかりと地震対策を行っておけば、被害を最少に食い止めることが出来るし、逆に人間に出来る事はそれしかないのかも知れない

▼個人レベルでも、家具が倒れないように鎖や突っ張り棒で固定する、非常用の水と食料を準備するなどやる事は山積みだ。最終的には家の耐震補強を行う事が望ましいだろう。もちろん費用もかかる。全てを完璧には出来ないだろうが、まず出来るものから始める事が大切だ。それが自分の命を助ける事になるかもしれない

▼人間は自分が死ぬことを想定して物を考えられない生き物だそうだ。それどころか自分が地震に遭うと思っていない人も多いだろう。プレート活動が活性化しているという今、真剣に防災というものと向き合っていくこと。「他山の石」では無いことを認識したい。(前・HM)

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