コラム

2005/05/31

「禿について」あれこれ(水・YH)

2005.05.31 【「禿について」あれこれ】

▼五月晴れ。太陽の光が日々増している。頭髪の量によってその印象に差があるという。「薄毛は子孫も迷惑」、「薄毛の人は部長止まり」とする差別表現が巷で話題を呼んでいる

▼大手化粧品メーカー資生堂のホームページに掲載した30〜50歳男性1550人の意識調査結果。その内容表現について前出の2項目は「露骨な差別だ」とする抗議のメールや電話が相次いだ。それに対し同社では「倫理意識向上を徹底する」旨のお詫びの文章を掲載したといういきさつ。何時の時代も薄毛、禿、光頭についての話題は尽きない

▼親族に薄毛はいますか?の設問回答では父親55%、母方の祖父28%、父方の祖父23%に。この結果の見出しに「薄毛はあなた一人の問題ではありません。子孫の迷惑です」。さらに、加齢による薄毛にお悩みですか?の回答解説文に「出世しても部長どまり」と。それは当然根拠が薄いとともに、人の欠点として強調してはお怒りになる人も多いだろう

▼ところで日本人男性の平均頭髪数は約10万本と言われている。この髪が平均一日に60本抜け落ちる。成長も活発な時期で1か月約1・0から1・2センチ。太さも平均0・08ミリ。さらにその寿命だが平均で男性が3〜5年、女性は4〜6年とされている

▼実は筆者の頭髪も随分と後退し、且つ天辺が薄い。薄毛などという表現は面はゆい。要は禿げである。コンプレックスは全く無いというと嘘であるが、周囲が気遣うほどでは無い。要はデブ、ちびなど体型を表現する一つの用語だと納得している。化粧品や医薬品業界などの遠回しな美容意識の偏見だと思っている。どうだろう。(水・YH)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら