コラム

2005/05/17

29%高2が全く勉強しない(水・YH)

2005.05.17 【29%高2が全く勉強しない】

▼4月29日から5月8日までいわゆるゴールデンウィーク期間中の人出は約6671万人。好天に加え期間が長かったこともあって昨年より3割1625万人も増えた。交通渋滞は覚悟でこぞって行楽に出かけた

▼大いに遊び大いに学ぼうーとする精神は「ゆとり教育」として文科省がご推薦。しかし2003年の世界的学力調査では近隣諸国より遅れをとったと「ゆとり教育」に疑問符が投げかけられた。ところが先般の調査では「大丈夫」との結果で一喜一憂。これでは子供たちの行き場がないと痛感した

▼通信教育の大手・ベネッサが小学4年から高校2年生まで約1万5000人を対象に第1回子ども生活実態基本調査を実施した。色々な驚きの生活体系が浮き彫りになった。小学4年生の睡眠時間は8時間33分、概ね1時間づつ減少し高校2年生では6時間14分に。テレビ等を見ている時間も40・5%もの中学生が3時間以上も

▼携帯電話の所持率も時代背景なのだろう、高校生92・8%、中学生45・3%、小学生でも18・9%が所持。既に生活上で無いと不便という実態だ。学習の取り組みも興味深い。「ほとんどしない」層と「2時間以上する」層の2極化が学年とともに増加。高2で29%が全くしないと言う実態には驚きだ

▼「もっと勉強しておけば」と後悔するのは世の常だが、この世代でも既に70%もの生徒が感じているようだ。加齢とともに増幅するのが後悔の念。人の世の定めと諦めてしまえば良いのだが達観は不可能に近い。せめて可能性が高い若者には、伸びやかに人生を謳歌出来るよう、今から多いに学んで欲しいものである。(水・YH)

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