コラム

2005/05/19

「景気」回復への思い(水・MK)

2005.05.19 【「景気」回復への思い】

▼茨城県は、建設業や小売業など経済の第一線で働く300人に聞いた「景気ウォッチャー調査」結果をまとめた。調査は、景気の現状と先行きについて?良くなっている?やや良くなっている?変わらない?やや悪くなっている?悪くなっているーの5段階で判断

▼3か月前と比べた景気の現状に対しては「やや良くなっている」が減少し、「やや悪くなっている」が増えたため、景気動向指数(DI)は1・4ポイント減の46・9となり、昨年12月の前回調査から1・4ポイント減少。「横ばい」を示す50を今回も下回った。一方で、3か月先の先行き見通しは「良くなっている」「やや良くなっている」が増え、先行き指数(DI)は4・1ポイント増えて50・1で50を超えた

▼調査のうち建設関連業で働く人の判断は、景気の現況では、良い1件、やや良い4件、変わらず10件、やや悪い1件。先行き見通しでは、良くなる1件、やや良くなる4件、変わらず5件、やや悪くなる2件。厳しさが続くと覚悟している人が多い

▼景気に対する意見も聞いている。特徴的な意見は「現在は『モノ』に不足感は感じない。今後の消費は、サービスなどのウエイトが高くなるのでは」(百貨店勤務)。「特徴のある商品や魅力的な商品は多少高くとも売れている」(ドライブイン勤務)。「若者は携帯電話など目に見えないものに金を使い、高齢者は心の安らぎやゆっくりとした時間を得るために金を使っている」(洋食食堂勤務)

▼景気に対する感じ方は、業種や個人感覚でさまざまである。しかし、これだけは共通する思いだろう。「早く景気の良い社会になってほしい」と。(水・MK)

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