コラム

2005/05/21

今こそ自信を持って(さ・YW)

2005.05.21 【今こそ自信を持って】

▼最近日本の社会は自信を失い、先行きの不安も手伝い1人ひとりはもとより社会全体が萎縮している。それが受身の姿勢であり攻め、前向きの精神がなくなっているのではないかと危惧される

▼先日、「ベルンの奇蹟」という映画を見て自信を持つこと、精神力で克つことの大切さを改めて学んだ。ベルンとは言うまでもなくスイスの首都である。同映画はサッカースイスW杯で、国民全体が第2次世界大戦での敗北を引きずり暗い世相の中で、西ドイツが下馬評で圧倒的に不利と言われながら世界最強のハンガリーを破り優勝した実話をもとにしている

▼ドイツ国民にとって勇気を与え、感動した出来事は何かと言うとこのベルンでの優勝とベルリンの壁の崩壊をあげるそうだ。言わば2大トピックスなのだ。ちょうどわが国に当てはめると、力道山の活躍、野球における長嶋のプレー、水泳の古橋ら娯楽性の少ない時代におけるスポーツのヒーロー達ではないだろうか

▼なぜスポーツは心に残り感動を与えるのか。それは他の雑念を忘れさせ夢中にさせるからではないだろうか。スポーツを見ている人は心が1つになり「やるぞ!」という気を起させてくれるからだろう。心を通じてまとまることが記憶に留めるのだろう。ベルリンの壁は文字通り物的な壁を越え東西のドイツ人の心を結びつけた

▼現代の日本社会において国民を夢中にさせることは何だろうか。自信を取り戻し明るい未来を切り拓いてくれる精神的支柱は何だろうか。今、霧の中を手探りで進んでいるのがわが国民ではないか。しかし、霧は必ず晴れる。信じた道をおのおのが進むことが肝要。(さ・YW)

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