コラム

2005/06/02

サーキットにて(長・YK)

2005.06.02 【サーキットにて】

▼先日、久し振りにオートバイでサーキットを走行すする機会を得た。筆者の師匠が経営するバイク屋主催の走行会で、かつての国際A級ライダーから筆者のような万年初心者までが入り交じった同窓会のような雰囲気。筆者には師匠所有の古いレーサーを貸してもらえることに。押入の奥から黴臭くなった疵だらけの皮ツナギを引っ張り出し、準備万端で茨城県筑波まで出かけた

▼遊び気分とは云え、サーキットを走るのは、やはり危険が伴う。十分に体をほぐしてから、20分程サーキットツーリングを楽しませてもらった。走行会終了間際に師匠が「最新のロードレーサーに乗ってみるか?」と声を掛けてくれたので、有難く「3周だけ」と乗らせてもらった

▼驚いたのは、その乗り易さ。控えめにスロットルを開けているにもかかわらず、低い回転域からアッという間に凄まじい速度に達する。たった1周で大した緊張感も無くラップタイムを1秒以上縮めていた。サーキットで1秒といえば相手がゴールした時、自分が最終コーナーを脱出しているかどうかという、とてつもない差である

▼今更ながら技術進歩の凄まじさに驚かされた1日であったが、建設行政も良かれ悪しかれ、時代とともに変わってきた。公共工事品格法や総合評価制度など否が応でも制度や時々の社会情勢にあわせ、企業も対応していかなければならない。ただ建設業には『これを持っていれば勝てる』といった道具は無いようだ

▼雨の日も風の日も、黙々と本業を全うするのが最強の武器となるーそんな世の中が正しいと思うのだが。なかなか価格のみの競争に歯止めがかからない。(長・YK)

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