コラム

2005/06/10

倹約は整理整頓から(水・KK)

2005.06.10 【倹約は整理整頓から】

▼20年程前になるだろうか。日本の会社で社長と平社員の給料の差は8倍という話を聞いたことがある。ちなみにその時アメリカでは30倍の格差だった

▼先日の高額納税者番付で推定年収100億円のサラリーマンがトップになり話題になった。一方で年収100万円前後のフリーターも激増している。一億総中流と言われた日本も今や、「勝ち組」、「負け組」という言葉に象徴されるように、お金持ちとそうでない人の格差がはっきりする社会になったということだろうか

▼勝ち組、負け組が半分半分かというとそんなことはありえない。一部のエリートを除いて大半が普通の人だからだ。倒産、リストラ、賃金カットが日常茶飯事になり、生活は厳しくなるばかりだ。生活を守るには仕事にベストを尽くし倹約すること。日本には総額1400兆円もの個人資産があり、そのかなりの部分を高齢者が所持している。彼らは額に汗して稼いだお金をとにかく大切にしてきた

▼次の世代である筆者などは100円、200円の小さな節約はしても、1万円を超える買い物だといい加減になってしまう。倹約は整理整頓からという見方もある。3DKの借家で一部屋が物置代わりだとすると、その部屋を片付ければ2DKでいいわけだ。家賃は1万円は安くなる勘定だ。また家が散らかっていると探し物が見つからず同じ物を何度も買うはめにもなる

▼書店の新刊コーナーには、資産家への教本のような書籍が山と積まれている。しかし、バブル崩壊後、株も投資信託も土地も買わず、本業と倹約に努めてきた企業が脈々と生き残ってきた事実を忘れてはなるまい。(水・KK)

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