コラム

2005/06/14

5人に1人が65歳以上(水・YH)

2005.06.14 【5人に1人が65歳以上】

▼病院の待合室。ガヤガヤ、ワイワイと社交場の様相。一様に明るく元気な声が飛び交う。その大半がお年寄りで、若者は意気消沈しているから静かだ。病院に限らず一般的な社会現象だ

▼先般05年版「高齢社会白書」が発表になった。65歳以上の高齢者が2488万人で、総人口1億2769万人に占める比率(高齢化率)は19・5%となり記録を更新した。5人に1人が高齢者と言う計算である。総人口が2006年をピークに減少に転じるため2040年には33・2%、3人に1人が高齢者となる計算

▼島根県が26・7%で最も高く、低いのが埼玉県で15・5%。子供は生まない(出生率1・29は過去最低)、死亡率は減少となれば、自殺者が3万人を越えたって、おのずと高齢者が増える道理。100歳以上が2万3000人(女性が8割以上占める)にも上る。地域でみると沖縄県、高知県、島根県の順で多い

▼高齢化は一般的に先行きが暗いとするイメージが一般的に払拭出来ない。白書などは明るい見通しなど1行も出てこない。日本人は1400兆円もの個人資産を抱えて、個人感覚に差があるもののさぞかし富裕な人生を送っているのだろうと想像する。現実は、お金を抱えていなければ、生活の保障がおぼつかないーただそれだけの事

▼ひたすら健康増進のために休養や睡眠を十分とる(60・4%)規則正しい生活を送る(53・0%)健康検査などを定期的に受けるなどにいそしむ。涙ぐましい自助努力で長寿世界1を保っている。当然、労働力が高年齢層に求められる。早急な労働環境の整備が求められているのだが。それは後世の人に譲るのだろう。(水・YH)

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