コラム

2005/08/23

イメージアップ活動の継続(水・YH)

2005.08.23 【イメージアップ活動の継続】

▼小欄で度々公共施設の耐震性問題を取り上げ不備の警鐘を鳴らしてきた。今月16日宮城県沖地震ではプールの屋根が崩落。ようやく行政も重い腰を上げ始めた。。30年以内に確率99%以上で地震が予知されているにも関わらずである。予知されているのは、建設業界の窮状も同様

▼日銀短観で「景気は踊り場を脱出した」とするものの、建設市場の拡大は望めそうにない。国の来年度シーリングでは3%縮小とされ、減少傾向に歯止めがかからない。そういった厳しい環境でも、社会資本の整備や維持を図るための基幹業界としての役割は不変

▼(社)茨城県建設業協会(岡部英男会長)の傘下12支部が、8月10日「道の日」にボランティアを一斉に展開した。県や市町村などと連携、総勢2200人が参加。具体的にはトラックに「まちを美しく」と垂れ幕を掲げ、地元の幹線道路の空き缶やゴミ拾い、草刈等の清掃活動に汗を流した

▼しかし橋梁談合事件等で連日マスコミを賑わし、暗いイメージが増幅。かつて国を挙げてイメージアップの事業展開を図ったが、なかなか実を結ばないのが現実。昨今は業界に一任された形になっている。だがイメージアップの課題は建設業界にとって永年の悲願である。小さくても継続こそが最良の選択では

▼茨城県建設業協会では10月に「2005建設フェスタ」の開催を予定。社会、特に若年層に業界の内容を自らの目で見て感じてもらおうとするもので既に11回を数えようとしている。近年では来場者8000人を数える盛会だ。こうした事業展開の積み重ねとプライドこそイメージアップの基本ではなかろうか。(水・YH)

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