コラム

2005/09/28

見つけたい、その子らしさ(甲・TH)

2005.09.28 【見つけたい、その子らしさ】

▼休日は、息子と公園に出掛ける。滑り台、ブランコ、ジャングルジムなど様々な遊具がある。つい夢中になり、子供と一緒に遊び回ると童心に還っている自分に気が付く

▼夕方になり、公園から帰ろうとする時、一番大変なお決まりの「駄々こねタイム」が始まる。これは、スーパーのお菓子売場や、おもちゃ売場でもよく見られる風景だ。お目当てのものを買って貰えなくて大泣き、挙げ句の果てにひっくり返り攻撃に合うというもの

▼この光景を見ていた、同年代の子供を持つお母さんや、年輩の叔母様方の視線がきつい。「可哀想に」とか「買ってあげればいいのに」という言葉が聞こえてくる。しかし、そこで買ってしまい、おねだりに屈することは、教育上よろしくない。早く泣きやませようと冷や汗がタラタラ流れる。結局は、「いつまでもそこにいなさい。早く泣きやまないと置いて行くぞ」といつもの決まり文句を投げ掛けてしまう

▼子供が通っている保育園でも、新たな問題が出てきた。そこで生じるのが、物の取り合いのトラブル。「人の物は自分の物、自分の物も自分の物」と思っているらしい。「あの子が持っているから取る」のではなく、「あれで遊びたいから取る」という論理だという

▼新聞やテレビも「キレル現象」による少年犯罪の増加を伝える。男の子を持つ親として、これからどのように育てたらよいのか真剣に悩んだ時期があった。しかし、それは大人の一方的な価値観の押しつけで、子供は窮屈に感じていることかもしれない。もう一度、その子本来の姿を見直し、「その子らしさ」を見出し、長所を伸ばしてあげることが大切だと思う。(甲・TH)

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