とりあえずビールで（前・ＫＯ）

2005.10.20　【とりあえずビールで】

▼毎週末、理由をつけては飲徒たちと居酒屋に出かける。個人の好き嫌いは関係なく最初の一杯は「とりあえずビール」が合言葉である。みんなでビールを飲むことによって、安心感や団結力が生まれるわけでもないが、ビールを頼んで乾杯することで気分が高まる

▼日頃、ビールとは切っても切れないが、広告などで流れる「プリン体ゼロ」という言葉を聞くと気になる。酒屋に勤める友人に聞くと、ビールに含まれるプリン体は各社製法等によって異なるが、３５０ミリリットル１缶あたり大体15〜24ミリグラムと言われている。麦芽の比率が低くなる発泡酒などは９〜13ミリグラムの料を含むという

▼銘柄や飲み物を変えて、プリン体自体の摂取量を少なくすることが出来れば痛風などの予防に有効ではないかと考えてしまう。しかしアルコールを摂取することにより、プリン体自体の含有量が少なくても、アルコール自体に尿酸値を高める働きがあるため、尿酸値の高い方は、どの道注意しなければならない

▼家庭内では愚妻の目も気になるから、東奔西走しながら、何かときっかけを作っては飲み屋に日参している。最近では結婚式の余興の打合せと称し、夜な夜な集まっては午前様になっている。めでたくもあり格好の外出理由である

▼「今日は打合せだから」と思って席に座る。思いは一瞬であり飲んだ酒が、更なる酒を呼ぶ。酒の席で物事を決めるのは難しいが、気の知れた仲間がそろって飲む酒は格別である。ただし、翌朝の二日酔いと、愚妻の視線を感じながら過ごす週末は、楽しかった宴も忘れ、居心地の悪さから月曜日が待ち遠しくなる。（前・ＫＯ）